44マグナム

今日の帰りの電車で、しぬほどこわいおもいをしました。
柏でひとりのおとこのひとがのってきて、私のまんまえに立ちました。GジャンにGパンにサングラスの、まあふつうのオッサン。

わたしはあいぽどで音楽をきいてたのだけど、なんか…きこえる。
そして視線をかんじる…
「??」とおもいつつ、そーっとぼりゅーむをさげてみると、そのまんまえの男の人、なんかいってる。誰かにはなしてるかんじで、ずっとしゃべってる。ひとりで。
まあ、たまにこういうへんてこなひとはいるので、あんまきにせず、すぐにボリュームをもどそうとしたのだけど、そんときに彼があまりにもおもろいことをいいだしたので、たまげました。

「俺はスポーツやってんだよ。ナンバーワンになりてぇよ〜。
俺、マドンナと同い年なんだ。マドンナ。彼女はいかれてるよ!
でもヴァージンなんだぜ。言い切れるんだ。ヴァージン。ヴァージン!!ヴァージンっ!!!私はヴァージンよ!!こーんなスカートはいちゃってさあ。すげぇーすげぇよ〜!スッゴい飛ぶべ??最高だよ!カミカゼ!日本人の男は!日本人にはかなわねえよ?」

……がくがくがく…

しかもなんか、わたしゆびさされて同意求められてるし
イヤホンしててよかった。ほんとに。聞こえないふりできてよかった、まじで。

かれのトンデモ会話はとまりません。

「俺は44さい。フォーティフォー!フォーティ〜フォーーーーっ!!(車内をぐるぐるとみまわしながらゆびをさしまくり)フォーティフォーっマグナム!フォーティフォー!俺フォーティフォーマグナム持ってんだよ。ほんとだぜ?二つ持ってる。」

ふぉ、フォーティフォーマグナムってなに?まじ怖いよ…ころされるかも…わたしはけっこう本気で震えました。

「俺はさくまっていうの!さーくーま。福島のヤクザ。
俺44だけどF1乗れるよ?乗る?!乗る!?世界が違うよ?300kmの世界!お前マシン持ってんなら持ってきな?俺には勝てないよ?俺HONDAのマシンもってんの。30年もレースやってんだからお前負けるよ?日本人には勝てないよ?」

…だ、誰に言ってるの…

心底怖かったのは確実だけどそれよりおもしろすぎた
ただ私の真正面というのだけがほんっとーーにおそろしくて。
だって手とか足をかなりうごかしまくりつつさけんでるんだもん。

山口組を14のときにボコボコにしたことあるそうです
そのとき角材でやられたせいで、右手と右足は動かないそうです。(ぴんぴんしてましたが)
「手は動かないが口は動くぜ〜?」といってました。
さくま渋いぜ!!、だそうです
大泉学園に3000万で家買ったそうです

かれはわたしの一個手前の駅でぶじおりてくれました。
ほんっっっとによかった
ほんきでこわかった。ぜったいフォーティーフォーマグナムでころされるとおもったもん。
あーよかった。。。。

常磐線だいきらい…